脱兎のポスターは貴重になるかもしれない。

ポスターはもちろん作りたい。

実際にポスターが貼り出されている期間が短くても、

ポスターのデザイン自体は半永久的に残っていくものだし、

ポスターのデザインがその劇団のイメージを決定する大きな要素

になってくるのは間違いない。

わかりやすい例では、寺山修司氏の天井桟敷を思い浮かべるとき、

実際に思い描くのは横尾忠則氏のポスターの方だったりするのは

よくあることだろう。

美術が作品として独立してくれるとうれしいけど、有名な人に頼めばいいってもんじゃないから難しい。

 

つかこうへい氏の芝居を思い浮かべると、どうしても和田誠氏の

ポスターの印象がかぶってくる。

脱兎の美術で有名になってくれる人と出会いたいものです。

 

やっぱり、ポスターなりチラシのビジュアルイメージの影響力は

こちらが思っている以上に大きいはずなので、脱兎としても重要視

せざるをえないのだが、はっきり言ってデザイナーさんや宣伝美術を

誰に頼めばいいのか見当がつかない。

今回の「おおかみ男のフローチャート」は本を出したときの自分の

デザインを下地に出来たのでいいにしても、この先、宣伝美術も

全部自分でというわけにはいかないだろう。

できることなら、長期的に宣伝美術をおまかせできるデザイナーさんと

出会いたいものだが、この辺はほとんど運の領域なのかもしれない。

そういうわけで、今回の宣伝美術はしかたなく自分がやるしかない。

チラシのデザインはもう印刷待ちなので、あとはポスターを残すのみ。

ポスターデザインはチラシとそうは変わらない。

チラシをただ拡大しただけのものにはしたくないので、ちょっとだけ

アレンジは加えるけど、まあだいたい予想の範囲内のものになると思う。

ポスターはチラシにくらべると、印刷部数を限りなく抑えるので、

もしかすると将来的に貴重なものになるかもしれない。

なんとチラシ1万枚、ポスター10枚だ。(あふれる貴重感)