自費出版してアマゾンで販売する方法。

前回、自費出版してアマゾンで販売しているという話がちらっと出てきた

のですが、今回はその経緯について話してみます。

 

まずは青山ライフ出版で自費出版。

 

先に行っておくと、本を自費出版して、それをアマゾンで販売するというのは、

青山ライフ出版における出版形態のオプションとして選択できるものです。

自費出版した本の原稿は、実はだいぶ前に書いたもので、その後、紆余曲折を経て

机の引き出しの奥で眠っていたのですが、それを加筆、修正して復活させようと

思ったのは、いろんな舞台を見て歩くという趣味のせいでした。

 

小説を自費出版して自ら舞台化する。

 

数多くの舞台を見つづけているうちに、だんだん観客というより

演出や劇作家のような裏方の目線で見るようになってきていたので、自然にそういう考えが湧いたわけです。

このときが、自分で演劇をやろうと思いついた最初の瞬間だった

かもしれない。

そうすることで、演劇の始め方として、かつてあまり聞いたことの

ない独特のアプローチが生まれるんじゃないか?

いかにもインディペンデントで、自主制作で、独立するぞ、という

意志がハッキリ出せるんじゃないか?

これは、たぶん小説の原稿がすでにあったから考えられたことでし

ょうし、このとき初めて書いといてよかったなと思ったものです。

 

なぜ青山ライフ出版を選んだのか?

 

それは完全に、アマゾンのみで販売するというオプションが選択

できたから。

10部という少部数から発行できることで費用を抑えられるし、

デザイン面に関して、こちらの意見がほぼ反映される自由度の

高さも魅力でした。

宮沢賢治も生きているうちに出した本は、自費出版した詩集

「春と修羅」と、自費出版同様の童話集「注文の多い料理店」

だけですが、それでも各1000部刷っているので、10部

というのは相当の少なさです。

しかし、仮に50部、100部刷って書店に置いてもらった

としても、宣伝もしていない自費出版本が売れるとは最初から

考えられないし、自分の場合、演劇にアプローチする道すじを

つくるということが目的だったので、部数はあまり関係なかった

わけです。

(宮沢賢治は大量に売れ残った本を自分で200部買い取って

いて、その姿を想像すると非常につらい)

 

アマゾン限定10部、さて費用は?

 

2016年に青山ライフ出版から出した最初の本「聖三角地帯」は、全部で37万円ほど。

同じく2017年に出した「おおかみ男のフローチャート」は、

予想よりページ数が増え、さらにデザインにも凝ったので、

全部で40万円弱。

完成した本は、何も言わなければとても自費出版本とは思えない

出来栄えなので、いすゞ アスカ (よく知らない)の中古価格と

くらべるまでもないのは明らかでしょう。

長くなりそうなので、自費出版の手順や、本の内容については

次回に説明します。

帯はオプション。
黄色い本は、デザインの
都合上、帯はなし。