第1回公演が終わって後悔はないけど虚脱した。

9月9日に第1回公演「朗読劇・おおかみ男のフローチャート」が

終わって、予想通りの虚脱感に襲われ、今になってようやく回復の

きざしが見えてきたので、ようやくブログで何かを書く気になって

きたところである。

実際に公演を終えてみて率直に言えることは、打ち上げの席でも

口をついて出た「やった気はするけど、できた気はしない」という

ことに尽きる。

本当にやったわけだから「やったー!」とは確かに言える。

もっとも勇気がいる最初の一歩を踏み出せたという意味では、

大成功とも言える。

とはいえ、やっぱり細かい部分ではできなかったことが多過ぎた。

それだけが原因ではないと思うが、ひとつの公演を成し遂げ、思った以上に

良い感想もいただけたのだが、充足感と呼べるものは何ひとつないのだ。

それが、この何ともいえない虚脱感の正体だと思われる。

そして、あらゆる劇作家や演出家が公演をつづけていく理由もまた、

この虚脱感と充足感のなさにあるんじゃないか、ということを実感した。

これではとても終われないという感覚。

早くこの借りを返したいという焦燥感。

ただ、公演を終えて虚脱感があるものの、やらなければよかったという後悔は

まったくなく、やっぱり「やってよかった」と思っている。

この公演を実現したことでめぐり会えたあらゆる人たちが、かけがえのない財産だ。

今後、このお金にかえられない財産をもっともっと増やしていけるなら、どれだけ

豊かな人生になるだろう。

そして、この公演があらゆる人たちを巻き込み、そのあらゆる人たちに自分が

どれだけ助けられたことか!

あらためて、キャスト、スタッフ、この何の実績もない人間が始めた公演に

足を運んでくださったお客様たちに最大限の感謝を捧げたいと思う。

この度は本当にありがとうございました。

これからも何卒よろしくお願い致します。