「おおかみ男のフローチャート」の主演キャストを募集する
ワークショップ・オーディションの日程が6月17日(日)に
決まった。
オーディションといっても審査するなんていう固いものではなく、
その人の持っている気配や声の質、存在感などを台本を読み合わせ
ながら、いろんな可能性を探ってみようという感じで、なるべく
気楽に参加できる形にしたいと思っている。
(ワークショップとはもともと体験型講座のことで、演劇界では
日常的に行われている。主に、参加者があるシーンを実際に演じて
みたりしながら、演技の勉強をしたり、コミュニケーションを図ったりする)
「間口は広く、奥行き深く」が理想。
そういうわけで、主演キャストは男女を問わず募集することにした。
最初は男性キャストのみ募集するつもりだったが、脱兎はこの先、
できるかぎり多くの人と出会わなければならないので、いきなり門戸を
狭めようとするのはやめた。
まず、改革開放路線だ、ペレストロイカだ。
考えてみれば、おおかみ男を女性が演じても不都合は何もない。
「おおかみ男のフローチャート」は、生きて死んでゆく存在そのものを
表現しようとしているわけだから、それに当てはまらない人間なんていないのだ。
すべての人間に共通するのは、「生きて死ぬ」という事実しかない。
この絶対的共感を前に、男も女もあるかいな。
だいたい脱兎マークが男も女もない形になっているではないか。
「おおかみ男のフローチャート」は朗読劇なので、大事なのは「声」。
それは単純に耳障りがいいとか、声がよく通るなんてことだけではなく、
何かに挑戦したいとか、自分を変えたいという内面の声でもある。
あらゆる人の、あらゆる声を聴いてみたいので、どなたでも
お気軽に参加してほしいと思う。
脱兎は劇団ではないから誰でも参加できるし、やる気さえあれば
それはもうその人の舞台なのだ。
狭き門を広げて待っております。