おおかみ男は、そう簡単につかまらない。

このブログはリアルタイム・ドキュメンタリーなので、おおかみ男を

つかまえられなかったことも報告せねばなるまい。

今回は出演依頼自体が初めてだったので、決まらなかったとはいえ、

こちらとしては貴重な経験をさせていただいたと思う。

俳優さんと直接交渉するのを慎重に避け、あくまで劇団や代表者を

通して話をするのが最善であることが確認できたからだ。

 

またしても役に立った北村明子さんの言葉。

 

実は、出演依頼の際のアプローチの仕方は、シス・カンパニーの

演劇プロデューサー、北村明子さんの言葉に従っただけである。

前にも北村さんの本「だから演劇は面白い!」から引用させて

いただいたけども、おそらくこの先、何度もこのパターンが

あると思われる。

 

「公演をプロデュースする際、キャストとの交渉は、すべて私がやります。

役者さんと直接交渉することはなく、事務所やマネージャーを通して

アプローチします。人が間に入れば邪魔になることも多々ありますが、

逆に人が入らないと仕事という形にはなりません。

例えばどこかで役者本人に会ったとき、「今度、うちの舞台出てくれる?」

と声をかけたとします。すると、100人が100人とも「うれしい!」

と喜んで答えてくれます。「じゃあ今度、事務所に電話入れますから」

「よろしくお願いします!」と言い合って、いざ連絡を取ると、いろいろな

理由で断られることがあります。

つまり、役者さんの表の顔と本心とは違うのです。役者さんは「いいこと」

しか言いません。どんな話にも「やりたい」と言います。

意に沿わないものでも、そう言います。そして、それを事務所が「ごめんなさい」

と謝って断る。

その仕事を断ってきた役者さんに、どこかでまた会ったとします。

「あの話、だめだったね」と言うと、100人が100人とも「そうなんです。

やりたかったのにー」と言います。

それが役者さん。それでいいのです。役者さんはそう言うべきなのです。

私も、シス・カンパニーに所属する役者にはそうするように言っています。

役者は仕事を頼まれてなんぼ、です。自分で断って敵をつくってはいけません。

そのための事務所なのです。」

 

さて、今からバービーボーイズの「さぁ どうしよう」を聴きながら、

おおかみ男の募集の可能性もふくめて検討するぞ。

しかし、脱兎の場合、まえだりょうのドラマと、演目のドラマと、つねに二重の

ドラマを見ることができるので、お客さんは確実に公演を2倍楽しめるのだ。

このブログを見ていただいた方には、ほんとうに脱兎の公演も見ていただきたいと

心から思う今日この頃。

 

ところで、今まさに「さぁ どうしよう」と思っている多くの方々に、

このアルバムをオススメしないわけにはいきますまい。

 

 

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