またしても絶対わすれられない公演。

昨日、脱兎,X・Y・Zooに多大な影響を与えたひとりぼっち演劇ユニット

として、このブログにたびたび登場するサムゴーギャットモンテイプの

公演「オカルト・ミステリー・アワー」を見に行ってきた。

これまで観客として3回見させてもらってきたけど、同業者として見る

のは初めてということもあり、何かと忘れがたい日になった。

 

「場」が6番目のキャスト。

 

今回の「オカルト・ミステリー・アワー」の会場は、山手線の御徒町駅から

歩いて10分ほどの距離にあるギャラリースペースしあん

しあんは築60年の古民家を多目的スペースにした一軒家で、見るからに

推理劇や古典劇が似合いそうな気配を漂わせ、「場」が人を操るような、

あるいは「場」そのものがキャストであるような感じがしてゾクゾクさせられる。

内容から会場を決めたのか、会場から内容を決めたのか、いずれにしても

ベストチョイスだと思う。

 

キャスティングもベストチョイス。

 

サムゴーの公演は見るたびにキャスティングの的確さに感心させられるけど、

今回も5人の俳優陣は見事に役にハマッていて違和感がなく、70分ほどの

上演時間でありながら、それぞれの人物に愛着を感じることができた。

6番目のキャストである「しあん」の空間を活かした演出も面白かった。

庭という客席から見える外部と、客席からは見えない階段の音、玄関のチャイム、

壁の後ろから聞こえるひそひそ声。

庭の向こうに見えた車のテールランプの明滅も一瞬、演出か、と思ったり、

後方から聞こえるコォォォォという音も、ただの空調なのか、音響なのか

よくわからないところも印象的で、見ているうちに虚構と現実が互いに

侵食し合っていく感覚が非常に演劇的であったし、まさに怪談的でもあった。

(脱兎もここで「聖三角地帯」をやりたいものだ。マミちゃん大活躍の図が

目にうかぶ)

夜の雰囲気もすばらしかった。 もはや住みたい。

 

インタビュー・ウィズ・サムゴー。

 

なんといっても、この公演を思い出深いものにしたのは、主宰の山並さんに

名刺を渡せただけでなく、インタビューの依頼についてお話できたことだ。

サムゴーのサイトにギジレン佐藤さんのインタビューがあるように、脱兎の

サイトにはサムゴー山並さんのインタビューがなければならないと前から

思っていたので、実現すればこんなにうれしいことはない。

正式に決まり次第、報告するので、みなさんお楽しみに~!