はっきり言って、ストック・ストーリーって相当あるわけだけど、
かといってまた小説を書くかというと、その可能性はめちゃくちゃ
低いのはまちがいない。
小説を書くと、それを自分で舞台化したくなるのが目に見えているので、
確実に小説を戯曲化する破目になる。
なんせ20代、30代でなんにも吐き出してないので、これからやりたい
ことのアイデアは直線距離にすると御殿場インターまであるとの試算が
出ているのだ。
とても小説を戯曲に書き直していられるような時間的余裕はない。
ただ、原稿はあるけどまだ本にしてない「マジカル・マエストロ」という
小説がある。
これは特に幻でもない処女作で、ソフトボイルドの原点であり極みだと
勝手に思っているので、いずれ必ずなんらかの形で本になるはずだ。
と、思いたい。
小説に関しては出版した順番と書いた順番が逆になっていて、書いた順番
でいうと、最初に「マジカル・マエストロ」、次が「おおかみ男のフローチャート」、
そして「聖三角地帯」ということになる。
「聖三角地帯」を最初に出したのは、ただ一番早く出せる状態にあったから
というだけの理由だ。
ただ、「おおかみ」も最初に書いたときとはだいぶ変わってるし、書いた順番
はあまり意味がないものになっているかもしれない。
とにかく、小説の新作は書けない。
今までの経験からいうと、脱稿まで最低1年はかかるし、そのころから処理速度が
スーパーカセットビジョンなみだからなぁ。
当時シルク・ドゥ・ソレイユにはまってて、それをさらに進化させたのが
「マジカル・マエストロ」のイメージだった。
コンセプトは、街全体をステージにサーカスの演目が進んでいくというもの。
ちなみにフェイヴァリットは永遠に「キダム」。
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