最初130枚の台本が、30枚に減ったこの事実。

今日、すでに下書き済みだったアレンジ後の台本をパソコンに

打ち込んだところ、なんと30枚で収まってしまった。

小説版の原型は、基本的な流れだけが残ったという感じだ。

小説ではなかなかフローチャートが出てこないし、数も少なかったが、

舞台版では全編フローチャートをたどっていく形になり、その流れの

なかにモーツァルトの手紙と生涯が挟み込まれてゆく。

小説の前半部分がほとんど無くなり、モーツァルトの生涯を完全に

メインに据えて、35歳という設定のおおかみ男と、35歳で死んだ

モーツァルトを並列で語っていくだけの話にしたことで、台本が

気持ちいいくらいにすっきりした。

最初の状態から100枚も減らせば、当たり前というものだろう。

物語の発端も、もちろんフローチャートから始まる。

昔、拾ったか、貰ったかした雑誌に、ごっそり破り取られたフローチャート

のページがあって、大人になってから急に気になり始めたその欠損した

フローチャートを頭のなかで勝手にたどっていくというのが全体の流れで、

この発端も小説にはない。

台本の枚数が減ったことで、モーツァルトの曲をちょっと長めに使う

演出もできるはずだ。

今回、音響を担当していただく劇団ORIGINAL COLORの

小林勇太氏はオーディオにこだわりを持っているようなので、公演に

来ていただける方は、楽曲の音質も楽しみにしてほしいと思う。

さて、明日は3回目の稽古日だ。

これで、本番の上演時間が具体的に明らかになるはずなので、

それはあらためてお知らせします。